土捏ね男の逆襲

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うららかな土曜の午後、カウンターの中でうつらうつらしていると、口の下に髭を生やした怪しい男が現れた。しかし、よく見るとそれは、あの有名(かもしれない)な某陶芸家であった。ぼくは彼の奥さんと話をしたかったのだが、今日は一人でやってきたとのことであった。今回持ってきた作品は、あいかわらず独創的で、思わず手に取りたくなる魅力的なものであった。

まどろみ男

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いつも眠そうな顔でやってくるお客さんがいる。
彼の顔は、まぶたの3分の1がいつも閉じてる。
とにかく眠いんですよ、と、彼は言う。
なにかまずい病気なんじゃないの? と、ぼくが言うと、違いますよ、という。
ぼくは彼のことをスランバーマンと呼んでいる。
しかし、人のことを言っていられなくなった。
どういうわけか、ここのところ眠くてしょうがない。
じっとしていると、いつの間にかまぶたが下りてくる。
眠り足りているはずなのだが。
春だからだろうか。

忘れようとしても思い出せない

今から十日前、とても悲しいことがあった。
十日たった今も、その感情は真空パックされた金魚のように、生きたまま宙に浮かんでいる。
でもそれをここに書くと、その感じが変化してしまいそうで、ここには書けない。
とても悲しいことがあった。

オホーツク海水浴場

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一週間前の今日、ぼくはオホーツク海に面した北の町にいた。初めて見るオホーツク。ぼくはポケットに手を突っ込み、その水平線をぼんやり眺めていた。何も、温かいものが湧き上がってこなかった。それはかたちにならない希望のようなもの。ふと、この町には海水浴場はあるのだろうか、と思ったが、この海で海水浴をしている人々の情景を思い浮かべることはできなかった。

春霞

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天気が良かったのでドライブに出かけた。春なんだし、桜でも見ようと思って指宿の魚見岳にのぼってみた。桜は七部咲きといったところ。霞がかかって、遠くがぼーっと霞んでいる。春になると、景色も頭も、ぼーっと霞んでしまう。せっかくだから特攻基地の桜も見てみようと、知覧町へと車を走らせた。信号を右折すると、立派な桜並木がある。しかし、桜は三分咲きといったところで、写真を撮るにはまだ早かった。今度の日曜あたり満開だろう。
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車は川辺町の岩屋公園に向かった。ここの桜は満開だった。
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平日だというのに、人が多かった。
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R氏の結婚

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今日は店の常連、カメラマンR氏の結婚式だった。ぼくは仕事だったけど、お昼過ぎ、式で受付を担当した某F少年が、その様子を撮影したビデオを持ってきてくれた。さっそく再生してみると、あのA氏がギターを持って歌っている。意外なことに、なかなかの美声。曲は彼のオリジナルだそうでこれも意外。手作りらしい温もりが伝わってくる、とてもすてきな結婚式だった。

公園の桜

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夜、近くの公園に行った。
炭を焼くにおいがしてきた。人の笑い声がする。
寒いのに花見をしている人たち。

もうねます

朝早く起きるクセがついてしまった。原因は社員研修中およびその前後、いつもより2時間も早起きしたからだ。早起きするとどうなるか。三文の得をするのか。たった三文得をするために早起きをするのは割が合わない。3000円なら少し考えるかもしれない。300円なら寝てたほうがましだ。どうでもいいが、今日も早起きしたせいで、とにかく眠い。おやすみ。

marimo

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自分への土産はこれにしました。ずっと前から欲しかったんです。
水温の上がる夏場は冷蔵庫に入れておけばよいとのこと。