おとといの夜、夕食のあとでヨッパライ某に聞いてみた。君はあの事件、気にならないの? と。あの事件とは、もちろん、あの漁船衝突にまつわるあまり愉快とはいえないゴタゴタのことだ。ヨッパライ某はすぐさま向き直り、すっごく頭にきた、と声を上げた。本気で怒っているのだった。ぼくは、ヨッパライ某がまったくこの件の話しをしてこないので、てっきり、さほど興味がないのだろうと思い、人それぞれなんだなぁ、と妙な感慨にふけっていたのだった。しかし実際はそれとは逆で、口に出せないほど怒っていたのである。ぼくはというと、この事件の展開がどうにも腑に落ちずに混乱していた。その夜、ぼくは自分の考えをまとめるべくネットを徘徊した。そしてあるブログの記事を読んで、なるほど、と思った。さっそくヨッパライ某を呼んで、たぶん、こういうことだろう、と、その記事を読ませ、そのあとで、ぼくなりの解説を付け加えた。ヨッパライ某はいくらか溜飲を下げたようだった。でも、それが実際にそうであるという確証はどこにもなかった。ところがさっき、いつものように内田樹さんのブログを見に行ったら「外交について」という記事があがっており、おとといの夜、ぼくがヨッパライ某に話したこととほとんど同じ内容のことが述べられていた。ぼくは少しだけど意を強くすることができた。事実、ぼくはいつになく不安になっていたのだ。
あの国の外交を見ていると「孫子の兵法」を思い出す。この機会に、もう一度目を通しておくのもいいなと思った。
さよならをするために

今月いっぱいでお別れです。と、R33男は言った。
いつものようにトラジャを飲み、心に残った珈琲はこれでした、とグアテマラを買い、それではまたいつの日か、と言って席を立った。
ブツヨクの秋
白熱蛍月
壁を抜けようとする男たち
村上さんと福岡ハカセには共通点があるんだよね。とか急にもったいぶったことを書きたくなる年頃なわけですよ、秋だし。で、それはなにか、つーと、二人とも自分というツールを総動員して普遍性を追求しているのである。とか怪しく断言してみるわけですが、では、その普遍性とはなにか、というと、それは命なんですね。福岡ハカセはまさにそのまんま、生命を探求している。村上さんは例のスピーチ「壁と卵」で、私は常に卵側に立つ、と言っている一方、某雑誌のインタビューで「壁抜け」のワザを披露している。その壁とはなにか。彼自身、システムと言い換えているけど、いまひとつイメージしにくい。ぼくにはあるイメージがボンヤリと浮かんでいるのですが、そのイメージにピッタンコな漫画を、たまたまそのインタビューを載せた雑誌に見つけました。いい漫画だな~。こういう漫画、あるんですね。村上さんが一人称で書いてたころ、物語の主人公に名前がないことがあったんだけど、それは、名前を付けたとたん、それがシステムに組み込まれてしまうからでしょうね。自由への飽くなき希求がそこにも表れているように見えます。で、この漫画の場合、描かれてるのはイヌ、というシステムです。環世界的に人が勝手にそう決めたんですね。便利だから。この漫画をもっと見たい方は「考える人」夏号を買ってください。

たとえ月が二つだったとしても
秋のファンファーレ
クズの逆襲

わが家の前は空き地だ。宅地として造成されたが、面していた崖がその年の記録的豪雨で崩れ、許可が取り消された。空き地をほうっておくと草が生える。植えなくても勝手に生える。生えて生えて生えまくる。つまり、そんなわけで家の前の空き地は今では何百種類もの雑草がその勢力を拡大すべくひしめいているのだった。その最前線で派手に猛威を振るっているのが蔓性植物のクズである。

クズを知らない人もいるかもしれない。ちょうど今頃、甘い匂いのする紫の花を咲かせている。根はデンプンを含み、周皮を取り除いたものを葛根と称し、葛根湯の主原料となる。数年前のことだが、近所のNさんはフェンスを越えて歩道に進出してきたクズに足を取られ、転んで手を骨折した。一見、クズに悪意はなかったように見える。しかし、ぼくは知っている。映画で見たことがあるのだ。蔓性植物のいくつかは人を襲う。だからけっしてこいつらの前で悪口を言ってはいけない。「このクズが!」とか。そう、気をつけるに越したことはない。
イスの大きさ
お写真の時間です

夕方、いつものK氏が、モカが切れた、とコーヒーを買いに来た。今日も仕事なんだという。写真は愛用のiPhoneをグリグリしているところ。

彼が帰ると仕事男がやってきた。近くの現場で仕事を終えた帰りだという。彼のためにコーヒーをいれようとしていると、彼と同じギョーカイのOさんがやってきた。ぼくは彼女と仕事男がギョーカイの話しをしているところを写真に撮った。

写真を撮りながら「ぼくが撮ってもらった写真は、いつも怒った顔をしてるんだ」と彼女に言うと、不思議そうな顔をしたので、「じゃあ、撮ってみる?」といって彼女にカメラを渡した。

彼女に撮ってもらった写真はピンボケだったけど、怒ってなかった。彼女には人物写真を撮る才能があると思った。

仕事男も自分のカメラを取り出し、ぼくや、彼女が写真を撮っているところを写し始めた。

女性がカメラを構えている姿ってセクシー。かも







