灰色の金曜日

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ある常連さんの奥さんは大阪から鹿児島に嫁いで来たが、火山灰が音を立てて降ったその数日後「ここは人間の住むところではありません」と言い残して実家に帰ってしまった。そして今日もあい変らず火山灰が降っている。そんな中、お客さんは次々にやってくる。平然とやってくる。不思議といえば不思議な光景だ。そのお客さんに混じって、金曜日の男もやってきた。首にかけた洗いざらしのタオルが彼のトレードマークだ。「たまにはホームページに載せろよ」と、彼は言った。以前、このブログに彼のことを載せたら、お客さんが増えたという。ぼくはどちらかといえば友達を大切にするほうだ。ああ、わかった、といって、彼の写真を撮った。

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とうふ横丁
南九州市川辺町上山田374番地
0993-57-2512

アイスクリーム日和

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クーラーが効いた部屋で仕事をしているとサッパリわからないんですが、外はやけに暑そうですな。ギラギラ光る屋根瓦。見てるだけで、アイスクリームが食いたくなりますな。

はなび

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晩飯のあとで屋上に上がった。夜の帳はとっくに下り切って、月のない空に青白い星が瞬いていた。夏のあいだ南の空に君臨していた巨大なサソリは大きく傾き、山の向こうに消えようとしている。目に見えない時計の針が闇の中を音もなく回転し、なにもかもを連れ去っていく。屋上に出るペントハウスの奥に、埃をかぶった花火の袋を見つけた。偶然か必然か。8月31日の夜

夏の終わりはピカソだった

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市立美術館で開催しているピカソ展も、あと一週間でおしまい。見に行きたいけど、休館日がぼくの休みと同じ月曜。そこで、なんとかしてほしい、と美術館に交渉してみたところ、じゃあ、8月30日の月曜だけ特別に開けてあげましょう、ということになった。というのはうそだけど、とにかく今日は月曜なのに開いていた。
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近くの地下駐車場に車を止め、地上に出ると、西郷さんが待っていた。美術館はこの銅像の後ろにある。ぼくには絵を見る目がない。でも好きな絵はある。マチスの絵を見ると、なぜかうまい珈琲が飲みたくなる。ピカソは良くわからない。キュビズムとかではない、ふつうに描いたのは好きだ。特に、暗いムードのものが好み。暗いといえば、当美術館に常設されてるルオーの作品がいい。同行したヨッパライ某に、今回、もしお金があったら買いたい、と思う絵はあった?と聞くと、二枚かかっていたジャスパージョーンズのうち、右側のが欲しい、と言った。そうか。でもぼくはやはりマチスがいい。あれを見ながら珈琲を飲んだり、うまい魚料理とか食べたらしあわせだろうな。ルオーもいいけど、見ていて食欲が湧いてくるようなことは起きそうもない。
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美術館を後にし、天文館の某ウナギ屋でヨッパライ某はうな丼、ぼくはうな重を食べた。ぼくはうな重が高級でうな丼はふつうなのだと思っていたけど、価格も中身も同じだった。某デパートに大きな本屋ができた、と聞いていたので見に行った。エスカレーターを上がっていくと、本特有のニオイがし始めた。すごい数だ。欲しかった本があったのを思い出し、検索機で探してみた。それは宮本常一の忘れられた日本人という本。すぐに見つかったが、高いほうだった。ぼくは安いほうが欲しかったのだけど。
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屋上に出てみると草が生えていた。ヨッパライ某がシロクマを食べよう、というので、あの店に食べに行った。今年初めてのシロクマ。そして、たぶん最後のシロクマ。

7段圧力プラチナ真空釜

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ネットで注文した電気釜が届いた。上に載っているのは同時に注文した米研ぎボウル。7段圧力のプラチナ真空釜。意味不明。でも、なんか強そう。
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箱から出してみると宇宙船みたいな流線型ボディ。なんか、しっくりこない。変な感じ。
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ぼくの知ってる正統的な電気釜はこんな感じ。