雨が降ると魚フライが頭に浮かぶ。どうしてだろう。いや人間とは多分にそういうものだ。それはプログラムに潜むバグのようなもので、作られたものが持つ宿命なのだ
海の横の食堂で魚フライを食べた。ふと、周囲を見まわすと、ほかのテーブルの人たちも黙々と魚フライを食べている。ふつう、この店では寿司を食べている人が大多数なのだが。おそらく彼らも魚フライが頭に浮かんだのだろう
雨の中、山を一つ越えて海のそばの茶碗屋にプレゼントを買いに出かけた
赤い色が好きな人への贈り物なので、赤い急須と赤い茶碗を買った
昼は鯛ラーメンを食べることにした。先日、誰かとラーメンの話になり、ぼくはマグロラーメンがさっぱりしてて好きだ、というと、それなら鯛ラーメンもいけるかも、と教えてもらったのだった。ヨッパライ某を店の前で下し、車を駐車場に止めようとしていると、なぜかヨッパライ某が店から戻ってきた。「タイラーメンじゃなかったよ、あたしはタイのラーメンだと思ってたのに」
帰りにいつものジャズ喫茶に寄った。ちょうど店を開けたところで、マスターが一人で準備をしていた
今までタツローを聞いてたんですよ、とマスターが言ったので、ぼくは夏への扉が一番好きだな、というと、今までそれを聞いてたんです、と、ターンテーブルにレコードを戻し、針を下してくれた
ぼくはビールを注文し、それを飲みながらタツローの「夏への扉」を聞いた。この曲は、SFの巨匠、ハインラインの「THE DOOR INTO SUMMER」のストーリーがもとになっている。
なお、言うまでもないが、帰りの運転はヨッパライ某が担当した
稜線上を南へ延びる専用道路を、車は太陽に向かって走っていた
久しぶりに、あの店でハンバーグを食べよう、ということで意見が一致したのだった。その店は定休日がぼくの店と同じなので、店を始めて以来、なかなか行くことができなくなった
しかしその店は祝日は開いている。ハンバーグとシーフードカレーがとてもうまく、インテリアも落ち着いていて、真空管アンプと大型フロアースピーカーから流れる音楽はとても上品。30年以上通い続けている馴染みの店だ
駐車場に車を止めて、しばし茫然
昼食をどこでとるか考えながら、車は西に向かった。たどり着いたのはカツオの町。ここで特上かつお丼にウニを入れたのを注文。税込み1080円。とてもおいしかった
カツオの町は風が強かった。見上げた空に日暈が