目覚ましが鳴らなかったせいで、朝起きると9時前だった。家には誰もいなかった。コーヒーを点てて、ぼんやりしているうちに昼前になった。ヨッパライ某が用事を済ませて帰ってきたので、海の近くの食堂に行き、魚フライを注文した
しばらく波打際を歩いたが、なにも頭に浮かんでこなかった。そんな日もある。最近、そんな日の方が多い
小さな貝。心は動かない
夕食後、おニューの手袋をはめて散歩に出かけた。思ったほど暖かくない。1200円のやつにすればよかった、と、悔やみながら歩いているうちに暖かくなってきた。遊歩道を歩いていると、どこからか中学生が近づいてきて、一緒に歩いてもいいですか、という。いいよ、というと、暗いところを歩くのが怖くて、というので、何が怖いの、幽霊?と聞くと、うん。という。ふーん、家はどこ?ときくと、〇〇町。さっきそこを歩いてきたので引き返す気にならなかった。ぼくはこのまままっすぐ行くよ、というと、彼はうなだれ、だまって右の道に歩いて行った
夕食後、近所を散歩している。一時間くらい歩く。飽きっぽいので、いつまで続くかはわからない。寒いので手袋をしたいところだけど、持ってないので昨日は軍手をはめて歩いた。でも、スースーしてあまり暖かくなかった。そのことをヨッパライ某に言うと、バイパス入り口の某ディスカウントストアに売ってたよ、というので、今日は進路を変更し、そこまで歩いて買ってくることにした。そのストアは夜遅くまで開いているから。手袋を買うのは、ほんとに久しぶり。東京の冬はマフラーと手袋がないと過ごせなかったが、ここではなくても問題ない。寒いときはポケットに手を突っ込んで歩く。手袋は700円のと1200円の2種類があった。散歩用なので、700円のにした。
ギックリ腰は今日も続いているが、チャンピオンベルトを巻くほどではない。せっかくの休日だが、こんな時に長時間のドライブは禁物だ。できれば家で、のんびり熱いお茶でもすすりながら過ごすのが良い。もちろんコーヒーでもいいのだが、ギックリ腰には熱いお茶がよく似合う。夕食後、腰の具合がだいぶ良くなってきたので夜の散歩に出た。耳や鼻が取れそうなくらい風が冷たい。桜並木の影も凍っている。陸橋の上でシリウスが震えている
冷え込んだ朝は気をつけなければならない。ベッドから起き上がる時が特に危険だ。チャンピオンベルトに長年慣れ親しんでいるぼくが言うのだから、きっとそうなのである。というわけで、昨日の朝、うっかり何も考えずにベッドから起き上がってしまい、あのスーパーギャクティカマグナム級の激痛がぼくの腰を襲った、が、反射的に腰の角度を微妙に変化させ、直撃を紙一重でかわしたのである。が、その衝撃波によるダメージはいささか大きく、昨日は一日中、ミイラ男のようにズルズル歩く羽目になった。それは今日の昼過ぎまで続いたが、3時のおやつを食べるころにはラジオ体操ができるほどまでに回復したのである