ツタンカーメンの豆

店のお隣の庭に遊びに行ったら、変な色のエンドウ豆がいっぱいぶら下がっていた。写真を撮っていると、お隣のご主人がやってきて、それはツタンカーメンのエンドウだよ、と教えてくれた。ツタンカーメンの墓から出てきた豆を植えたら、なんと発芽した!というあの奇跡の豆だ。これを食べるとツタンカーメンの呪いで腹をこわし、死ぬこともある。という話はまだ聞かない。なんだか興味がわいてきて、店に戻ってネットで調べてみた。するとおもしろい記事が見つかった。それはツタンカーメンのエンドウ? という記事。それによると、あの吉村作治氏いわく、「ツタンカーメン王墓からエンドウ豆は出土していません」。 はぁ? 以下、その記事。記事の真ん中あたりに、

—- 控え室で協議会の会長の井上さんという方から「ツタンカーメンのエンドウ豆は本物か」という質問を受けました。これはどこに言っても聞かれることなんですが、ツタンカーメン王墓からエンドウ豆は出土していませんとしか答えようがないのです。どうも大賀ハスのことがあるのでこれを信じやすく、全国的に広がっているのですが、何回違うといっても書き続ける新聞に問題があるのだと思います。 —-

とあります。なーんだ、つまんないの

ぼくも植えてみようと思ったのに。ツタンカーメンの呪いの豆

a long vacation 5日目

赤く点滅していたカラータイマーが青に戻った。仕事のことなどすっかり忘れて5日間休んだ。

キミのカラータイマーは点滅してないか。カラータイマーの役目はキミを守ること。もし点滅してたら、とにかく休もう。ん?点滅したことなんて一度もないって? キミのカラータイマーは壊れてるのかもよ

a long vacation 4日目

予報では午後から雨とのこと。ドライブに出かけるのはあきらめ、朝一番で散髪に行った。いつもは車で行くのだが、時間はあるし、ウォーキングを兼ねて歩いて行った。片道1.5キロの道のりは、ほぼ全行程、遊歩道。この遊歩道にはブルーベリーロードというしゃれた愛称が付いており、側面はブルーベリーで埋まっている。それが仄かに色づいて、なかなかいい具合。散髪の帰り、雨が降り出した。途中、運動靴をたくさん外に干している家があったので、チャイムを鳴らし、「通りすがりの者ですが、雨が降り出しましたよ」と教えてあげた。今日のぼくは機嫌がいい。いつものぼくはこんなことはしない

昼食はどこで食べようか、と迷い、おもしろい映画があったらそれをみて食事にしよう、ということになった。でも、興味を引く映画はなかった。とりあえず駅ビルに出かけ、買い物をして食事をすることにした。駅ビルは多くの人であふれかえっていた

帰りにいつものJazz喫茶に寄って食後の珈琲を飲んだ。スピーカーの高音域を受け持つホーンがピカピカのラッパになっていた。ドライバーは前と同じものだそうで、とてもいい音を出していた

a long vacation 2日目

庭のスタージャスミンが満開。散歩している人が立ち止まって匂いを嗅いでいく

8年前にフラワーパークで買った苗。ずいぶん大きくなった

今日は屋上に出るドアの前の床を修理した。ドアを開けっぱなしにしていることが多いので、雨や日光に晒され表面がボロボロ

めくれた突板を接着剤で修理し、ウレタンニスを厚塗り

ニスが乾いたころ、用事で出かけていたヨッパライ某が帰ってきた。そろそろ夕日が沈む時間だったので、屋上に出て缶ビールを開けた。風が冷たかった。海に目をやると、大きな船が沖に向かっていくのが見えた。後で調べたら、コスタ・ネオロマンチカというイタリアの船だった

a long vacation 1日目

休日一日目。近所のスシ屋でちょっとした会合があった。
運ばれた茶を飲みながら、
「ところで今日は何の日なの?」とぼくは言った。
集まった6人は虚を衝かれたように口ごもり、首をひねった。
ややあって「母の日じゃないの」との声があった。
すぐにだれかが打ち消し、「母の日は日曜日だろ」と言った。
「あ、そうか。今日は何曜日だっけ」
平和な休日の始まりの予感があった

愛の匂い

数日前、月末で無効になるポイントに気付いた。何か買わなきゃと思い、何故かふと思いついたあのCDをポチった。昔カーステレオで繰り返し聞いた、友人たちの間でも評判の高かったアレだ。それが今日届いたので、夕食後、さっそく子供たちに聞かせてみた。予想はしていたが、反応は極めて鈍かった。肩をすくめ、やれやれ、という顔をされた。

ちなみに、ピアノを演奏しているのは坂本龍一

木星

木星がいい感じで空に浮かびはじめたので、そのうち写真に撮ってあげよう、と思っていたのに月が近づいてきて木星は月のわき役に回ってしまった。

食べ忘れているもの

誕生日オメデトー、ってことで、常連客のAさんからアーティーチョークのペーストをいただいた。アーティーチョーク、前々から食べてみたいと思っていたのだけど、いつの間にかすっかり忘れてしまっていた。だから、いただいたこととは別に、思い出させてくれたことに感謝した。写真はずいぶん前、ドライブでよく行くレストランの裏の畑で見つけたもの。店のマスターに、畑のあれ、もしかしてアーティーチョーク?と聞くと、そうですよ、今度いらしたときに、お出ししましょう。と言われていたのだが、コロッと忘れてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまった。このほかにも、食べてみたい、と思っていながら忘れてしまっているものがけっこうありそうで、なんだか悔しい

もっと光を

初めて知ったのだけど、今日は「哲学の日」なんだそうです。いろんな日があるもんですね。ゲーテは「私はカントを1ページ読むと、まるで明るい部屋に入った感じがするのだよ」とショーペンハウアーに語ったそうです。この「明るい部屋に入った感じ」という比喩がとてもいいですね。ぼくも同感です。哲学をすると部屋が明るくなるんです。