年末のせいだと思うんだけど、いつものんびりやっているウチのお店も人並みに忙しい。普段もこれだけ忙しかったらポルシェが買えたかもしれない。若いころ、いつかレモンイエローのポルシェに乗ろうと考えていた。あるミュージシャンのプロモーションビデオでそのクルマを見かけ、ええな、これ、と思ったから。イエローじゃなく、レモンイエロー
人生の意味について考えた
スローなヒビにしてくれ
なんだか気ぜわしくなってきた。ゆっくり本を読む時間がない。本を読む暇がない、というのではない。いい本は、ゆっくり、くつろいだ気分で読みたいと思う。たとえば、文中に「黄色い花」というワードが現れると、時にぼくは忘れたはずの遠い過去の、ある特別な場所までさかのぼってしまう。時空を自由に散歩させてくれる本は格別だ。それにはのびのびとした空想力がいる。
エミール・ファゲ(ハゲではありません)という人が、
本を読むのに、何よりもたいせつなことは、
ゆっくり読むということである。
と言ってるそうです
掃除の季節
This Masquerade
「君にとって生きるとはどういうこと?」
「誰かと心を通わせること」
これは「君の膵臓をたべたい」のなかでの二人の会話
そんな時代
ぼくと中年の主婦はカウンターをはさんでコーヒーを飲んでいた。
今の若者は燃えるような恋愛とか難しいんじゃないの?ケータイがあるからいつでも話せるし、とぼくは言った。
すると主婦はぼくをじっと見つめ、あの頃ケータイがあったら私はあの人と結婚していたと思う、と言った。
モーターを交換
コーヒー豆を焙煎する機械に備わっている3個のモーターのうち、ドラムを回転させるギヤードモーターから異音が発生しだした。10年前にも同じような症状が出て、その半月後に壊れた。メーカーに聞くと、毎日使っていると10年くらいで寿命がくる、とのことだった。
作業は簡単だ。古いモーターを本体から取り外し、シャフトにはまっているプーリーを抜き取って新しいモーターにはめ込み、もとどおり本体に取り付ける。ところが、困ったことにプーリーがシャフトにへばりついていてビクともしない。かといってバールでこじるとギヤボックス内のギヤからシャフトが抜けてしまう恐れがある。こういう場合、プーラーという専用の工具を使うのだけど、持ってないので自作することにした。
納戸を物色したところ、アンテナステーの部品が使えそうなので、これで試すことにした。針金でステーをプーリーに固定し、ボルトを回してモーターのシャフトを押し出す。
抜き取ることができました。
左が新しいモーター。背後にファンがついていて強制的にモーターを冷却する構造。これまで使っていたモーターにはファンがなく、長時間使っていると触れないくらい熱くなるので気になっていた。今度のモーターは寿命が長そう
プーリーを取り付け、コーヒーを焙煎する機械に設置し、試運転。静かになって、ほっとした
晴れた日曜日の午後
中島らもの「今夜、すベてのバーで」という小説の中で、主人公が「教養とは一人で時間を潰せる技術のことでもある」なんて言ってるんだけど、今日みたいな晴れてポカポカした午後、店でぼーっとしてると、彼が言わんとしていることが、なんとなく分かるような気がしてくるのであった