今日は定休日で休み。空は曇っている。ぼくは家でじっとしている。じっとしていても旅はできる。トマス・ハリスの作品に出てくるレクター博士が同じことを言っていた。ような気がする。
中略
コーヒーを飲みつつぼんやりしてたら、夕方になっていた。
いつものように映画を見ることにした。
選んだのはトリュフォーの「突然炎のごとく」
一人の女に男が二人。男同士の友情を保ったままの三角関係。「彼女は女の中でも、めったにお目にかかれない女なんだ、だから絶対に手放したくない。でも、ぼく一人じゃ彼女を留めることはできない」と、親友に協力を要請する。彼女への愛?は、嫉妬をも超えている、のである。そんなことが可能なのか。可能性はある。対象が女だから。女の本性は、天気予報のようである。風のようで、雨のようで、嵐のようで、風をつかむようなものだ、と、思う。主人公の男は、幸か不幸か、女そのものを見つけ、理解したのである。至高の恋だと思う。
酒臭いblog
ブログを書く前に酒を飲むのはやめよう。そう決心して数ヶ月。
書いたあとで後悔することがヒジョーに多いのでそうしてる。
と、こういう出だしで書くのはズルイかもね。
なぜなら、いま、酒を飲みながら書いてるから。
今飲んでるのは、黒ラムのロック。
数日前にドミニカから帰ってきた日系2世にもらった。
漂う甘い香り、夏の匂い、sexy。
いいね。
取材
ヒマな一日だった。
お昼過ぎ、某雑誌社のkさんが大きな三脚と上等なカメラを携えてやってきた。カメラはFinePix S ProにSIGMAの短ズームだった。
そういえば数日前、取材してもいいですか?と電話があったのだった。
「金曜の午後なら、たいていヒマだからいいですよ」
ぼくはそう答えたのだった。
すぐに写真撮影が始まった。
「コーヒー豆を6種類、撮らせて下さい」と、彼は言った。
何種類か写真を撮るうちに、ぼくと彼は顔を見合わせた。
「どれも同じに見えるね」
色と大きさがわずかに違うだけで、どれもほとんど同じなのだった。
「次は、コーヒーを点ててるところを撮りましょう」
「顔は写るの?」
「写るかも」
「そう」
撮影が終わると、彼はバッグからMDウォークマンとマイクを取り出し、カウンターに載せた。ぼくは彼が用意したいくつかの質問にマジメに答えたのだった。
「最後に顔写真を撮らせてください」
ぼくは窓際に立ち、直立不動の姿勢をとった。
すぐにフラッシュが何度か光った。が、彼は構えていたカメラを下ろし、ちょっと困った顔で言った。
「笑ってください」
いきなり笑えといわれても、なかなか笑えるものではないのだった。
苦心して笑い顔を作ったところで、フラッシュが数回光った。
銀河ライダー
昼過ぎ、BuraBuraのrogiさんがやってきた。
「ミヤコグサ、風車村に咲きまくってたよ」
と言って、ぼくは写真を見せた。
「いい写真じゃん」
rogiさんは言った。
数日前に書いた風車村に載せたかったのだけど、菜の花と勘違いされそうなのでやめたのだった。
「銀河ライダーか、いいね」
「いや、ホントは銀河スライダーなんだけど、スがなくなってるんだ」
銀河スライダー。ぼくは、あるイメージが浮かんだ。Macintoshな方には馴染みがないと思うんですけど。
風車村、とても眺めのいい、素敵なところですが、銀河スライダーをはじめ、ほとんどの施設が停止しています。
風待ち
連休ボケと昨日の睡眠不足が祟ったのか、フラフラする。
何杯コーヒーを飲んでもスイッチが入らない。
アンテナが立たない。
音楽も耳を素通り。本も読みたくない。
人と話すのも億劫。
風が吹きはじめるのを待っている。
こういう日もあるさ。よくあること。
Neonは如何?
mame-bbs
懸案だった、店のHPにある2つの掲示板を統合することにした。一つは、まめまめボード。不思議とアクセス数が多く、これは二代目なのだけど10万アクセスを超えている。いったいダレが見に来ているのだろう。もう一つは、携帯から写真がアップできるということで2年前に設置した写メールボード。これも意外とアクセスがある。不気味だ。ぼくはいつも思う。掲示板の多いHPは見にくい。それがわかっているのに、去年、ブログまで設置してしまった。店のHPは掲示板だらけ。なんとかしなくては、と、前からずっと思っていた。そして今日、ついに統合する決心をしたのだった。新しい掲示板の名前は、mame-bbs。ケータイからも写真がアップできます。
解けた謎
連休二日目。昨日から庭木の植え替えをやっている。玄関先のブーゲンビリアとハイビスカスが枯れた。これは去年、植えたものだ。その前は丸ツゲが枯れ、その前はツツジが枯れた。一年くらいで必ず枯れる。だから、玄関前の植木は、ほぼ毎年植え替えている。今年はフィリフェラオーレアというのを買ってきて植えた。これはグランドカバーとして使えるコニファーで、雑草に悩んでるぼくにピッタシの選択。のはず。玄関のアプローチ横に、三列植えてみた。ま、どうせ枯れるんだろうけど。植え終わって一息ついたところで、突然アタマに稲妻が閃き、長年の謎が解けた。家を建てて約10年。今頃になって解けた謎とは・・・あまりにもアホらしく、バカバカしいものだった。
原因は玄関の軒(ノキ)だったのだ。コレのせいで、植木に雨がかからず、水不足で枯れたのである。あ~くだらねえ。さっそく、軒下の一列を引っこ抜き、別な場所に植え替えた。オレって、アタマ悪いのかな~。かなり真剣に悩んでしまった。夕方、庭で水やりをしていると、家の前に車が止まった。ダレかと思ったら、昨日行った散髪屋のオヤジと奥さんと娘さんだった。
「これ、いる? 今、長島から帰ってきたところなんよ」
赤土ジャガイモと、ミカンと、コサンダケだった。わお!ウレシイ!当然、ありがたく頂いた。ジャガイモは薄く切り、ニンニクを炒めて香りをつけたオリブオイルで透明になるまで炒め、ハーブソルトを振り(塩コショウでも可)、とろけるチーズをのせてしばらくフタをする、という料理法で、コサンダケは卵とじにして夕食に供した。どちらも大変香りがよく、スーパー・デリシャスだった。
連休一日目
朝一番で散髪に行ってきた。休みに限って、早く目が覚める。車を飛ばし、店の前に立ったのが8時20分。カーテンがパッと開き、いつものオヤジがニヒルな笑いを浮かべ、ドアを開けた。
「今日は休むつもりだったんだけどね」
冗談で言ったのかと思ったら、本当らしかった。
「昼から田舎に帰ろうと思ってね」髪を切りながらオヤジは言った。
「田舎って、どこ?」
「長島」
「ああ、赤土でジャガイモ作ってるとこね、畑にピンクのコンテナの置いてある」
ぼくは最近、長島のジャガイモに詳しい。理由はここを見たから。
それをきっかけに、長島の話に花が咲いた。
オヤジがいうには、島に橋が架らなかったほうが良かったそうだ。
そうかもしれないな、と思った。
いまごろたぶん、海の音を聞きながら眠っているはず。