夏の夜

ぼくはだいたい夜中の12時ころ風呂にはいる。風呂から上がると、パンツ一枚で、ビール片手に屋上に上がる。夜風が涼しくて、とても気持ちが良い。女性はそういうわけにはいかんだろうけどね。
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予感が当たる夜

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わが家でスイカを好んで食べるのはぼくだけだ。
「ビールは要らないから、スイカを買ってきてくれ」
と、ぼくは家人に言う。ビールもスイカも、という勇気はない。
ぼく一人しか食べないから、カットしてあるのを買ってきてもらう。
今の相場だと、四分の一にカットしたものが400円くらい。
「今日のはとっても安かったよ。298円が、その半額!!」
ぼくはイヤな予感がした。

ま、いいさ

海に泳ぎに行った。
スイカを食べた。
セミが鳴いていた。
水まきをした。
かき氷を食べた。
花火もした。
バーベキューもした。
でも、ぼくと友達は珈琲を飲みながらこんな会話を交わしている。
夏なのに夏は来なかったね。
ま、いいさ
こういう夏もある。

朝起きたら真夜中だった

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目覚ましが鳴ったのが午前4時。今日から仕事なのだった。こんなに早く起きたのは久しぶり。車のいない道路を走るのは実に気分がいい。よーし、明日から午前4時に起きることにしよう。かも。

long vacation 一日目

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今日から夏休み。わーい、わーい。
指折り待ってた夏休み。わーい、わーい。
などと騒いでいたあのころが懐かしい。
もう、そーゆートシではない。
しかも、第一日目の今日は、例によって、店の大掃除。やれやれ。
掃除が終わったのが午後4時過ぎ。店を後にして、その足で墓参りに行った。
墓地はなかなかの賑わいようで、墓地らしい物悲しさに欠ける嫌いがあって、それはそれで悪くはなかった。そして、それぞれの墓に供えてあるホオズキの寂びた赤が、しみじみと日本的なムードを醸し出しているのがよかった。墓石にホースで水をかけながら掃除をしていると、お隣さんが話しかけてきた。わが墓のお隣さん。こういう近所づきあいもあるのか、と、新鮮な感動を覚えた。いずれ毎日顔を合わせることになるわけだけど。ぼくより少し若い夫婦で、現在、東京に住んでいるとのことだった。

喉が渇く夜

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寝る前に喉が渇く。
コップに3杯は水を飲む。
寝ようとすると、また水が欲しくなる。
何杯でも飲めそうだ。
何杯も何杯も飲んで、
気がつくと、ぼくはお魚になっていた。
ぼくは青い海を気持ちよく泳ぐ夢を見る。
そして目が覚め、トイレに行く。

黄色い世界

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お昼ごろ、いつものお客さんがカメラを手にいらっしゃった。カメラは普通のデジタル一眼レフだったが、装着されたレンズは少し前の時代の代物のようだった。さっそくお借りしてファインダーに目を当て、あちこち眺め回すと、世界がやけに黄ばんで見える。おかしいな、昨夜ナニしすぎて世界が黄色くなってしまったのか。いやまさか。おかしいのはカメラだ。ちがう、古いレンズを通すと現世界もセピアに染まってしまうのだ。
「なんだか黄色く見えるんですけど」
訝って言うと、それはレンズのせいだとおっしゃる。
「もしや放射能レンズ?」
思わず聞くと、そうですよ、とのこと。
放射能レンズとは、その光学性能を向上させるためにガラスに放射性物質を混ぜてつくったレンズのこと。ガイガーカウンターを近づけると派手に反応する。新しいうちは無色透明なのだが、年を経て黄色く変色してくる、らしい。ぼくは初めて現物を見たのだけど、ほんとに黄色かった。