ポケット

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某F少年から借りた村上春樹のインタビュー集。まだ読み始めたばかりだけど、これがなかなかおもしろい。そのおもしろさは、ほかの村上作品と同様、身近で妙に切実なものだ。村上春樹は言う。ねえ、君のそのポケット、すてきだね、何か入っているのかい? 君は答える。え?ポケット? そんなもの、どこにもないけど。すると村上春樹は言う。そこだよ、ほら。するとそこにポケットができている。そこで君はポケットを探る。手に何か触れる。今まで気づかなかった自分のポケットに気づくだけのことなのだけど。

宇宙の片隅で

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夏の終わりごろ、ぼくは波打ち際で砂遊びをしている子供を眺めていた。広い宇宙に浮かぶ孤独な青い星。その海で子供が遊んでいる。ああ、なんというすさまじい光景。

検索語

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さっき当ブログのリファラをチェックしてみたところ、googleから、ある検索ワードでここに来ている人が急増している。その語句は「村上春樹 パスタ」。なぜだろうと思って、ためしに検索してみると、ぼくのページがトップに出ている。なぜそんな語句で検索する人が増えたのかは分からないが、いずれにせよ、それをクリックしてぼくのブログに来た人はガッカリしたに違いない。「人食い魚」でやってきている人も多い。なんでそんな変なものを調べるのか理由が分からない。12月になると決まって増えてくるのが「成人式 決意」。たぶん、式辞を読むことになった人が調べているのだと思うのだけど、ぼくの書いた記事がまったく参考にならないのは言うまでもない。

沈黙の海

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ドライブの帰りに時々立ち寄る、海辺の公園。
聞こえるのは、打ち寄せる波の音、風の音。
海の底から聞こえてくる、大勢の人の声。
大きくなったり、小さくなったりしながら消えていく。

Aさんが出版した写真集

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常連のAさんが本を出版した。その本とは、ある陶芸家の写真集。写真を撮ったのは常連のrogiさん。すばらしい写真集だ。鷹師町の店に置いておきますので、見てみたい方は声をかけてください。
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Aさんから写真ファイルの提供があったので記事に追加しました。

動物

ひどい自己嫌悪に陥ったとき、ぼくは自分が社会の一員であることを忘れようとしている。誰もいない山や海に行って、自分が人間であることを忘れようとする。人間だから悩むし、自己嫌悪に苛まれる。ぼくは草木の間を徘徊する、つまらない動物だ。