新しい靴の性能を試すべく旧伊作街道を峠に向かって歩き始めた。暑くなりそうなので、水筒を持っていくか迷ったのだが、めんどうだったので家を出る時に水をたくさん飲んで出た。しかし、歩き始めて2時間もしないうちにのどが渇いてきた。旧伊作街道は今ではほとんど人通りがない。歩いている人はまずいない。そんなところにコーラの自動販売機があるはずがない。
自動販売機はないが、山水が土手から流れ出している。両手ですくって口に入れると、驚くほど冷たい。透き通った味だった。
いつもは道をまっすぐ上って伊作峠に行くのだが、今回は途中で右に曲がってみた。どこに続いているのかわからないが、国境を越えてトラブルが発生する危険はなさそうだ。
秋は足早に近づいている。待ってくれ、といいたいが、聞いてくれるはずもない。
しばらく坂を上り、そして長い坂を下っていくと、前回の探検で通った道に出た。その道を進んでいくと、三重野という人里に出る。
黒い雲が立ち込めてきて、ついに雨が降り出した、道路に張り出した枝の下で雨が止むのを待ったが、なかなか止まず、びしょぬれになった。新しい靴も濡れてしまった
家に帰りつき、ソファで横になってたら、いつの間にか寝てしまった。夕食後、みんなで花火をした。夏も残り少ない
夏の頭は感じやすい
その昔、新潮文庫の広告に「インテリげんちゃんの夏やすみ」というのがあって、そのコピーのうまさに唸った記憶があります。その10年後に出た「夏の頭は感じやすい」というコピーも秀逸ですね。いずれも糸井重里氏の作品。きっと糸井さんは夏が大好きなんでしょう。夏への思い入れがコピーににじみ出てますから。ところで「夏の頭は感じやすい」というコピー、夏が嫌いな人には逆に思えるかもしれません。ぼくはまったく同感なのですけど。最近、お客さんからお借りして読み始めた本が2冊あるのですが、どちらも夏の頭向きの本だなー、と感じてます。タイムリーに貸してくださったお二人に感謝!
羊の大移動
なにもないのです
A LONG VACATION 2日目
海に行こうと思っても空は曇っていた。人生とはふつうそんなものである。そんなわけで天文館にシロクマでも食いに行こうか、ということになった。
久しぶりの天文館。歩いて楽しかった。エスニックな店。シャッターの下りた建物。何屋さんなのか良くわからない店。
夏休みのせいか、よその県の人がたくさんうろついていた。さっそく、シロクマで有名な某店に行ってみたが、案の定、行列ができていた。しかたがないので某デパートで食べることにした。店のお客さんが、某デパートのシロクマもうまいよ、といっていたからだ。
某デパートのシロクマは高さが目立って低いのが特徴的だった。重心が低いので安定感はあるが、見映えに少し難があり、どのアングルから撮影しても今ひとつパッとしなかった。
上からほじくっていくと、アンコのかたまりが出てくる仕掛け
ヨッパライ某が注文したプチシロクマ。脱力系
デパートの屋上に行ってみた。予想外の賑わいに、ちょっと驚いてしまった。ペンキのはげた乗り物に子供が乗っている。昭和を髣髴とさせる風景だった
A LONG VACATION 1日目
メタ認知的午後の洗顔
イヌは洗い過ぎると自分の匂いが分からなくなって、自分がイヌである事を忘れてしまうという。今朝、ぼくは散髪に行った。散髪に行くとカミソリで髭をそられる。さすがプロだけあって、電気カミソリで自分で剃るのとはレベルが違う。剃ったあとの肌が赤ん坊のようにスベスベだ。午後、ぼくは眠気を払拭するべく顔を洗っていたが、ふいにその手が止まった。
「たしか、ぼくは男だったよな」
なんとなくマンデリン
変化
せみ
朝、車をとばして店に着くと、駐車場のケヤキでセミが狂ったように鳴いていた。セミは正気なのだろうが、人間から見ると狂っているように見える。セミに耳はないのだろうか。これだけやかましいと風流を解するぼくでも腹が立つ。キンチョールがあればシューッと吹きつけたい気分だ。と、そこに、近所の子供が網を持って現れた。頑張れ子供。しかし、どうみても君の網は短すぎるぜ