昼過ぎ、仕事男が得意先で手に入れた餅を持ってさぼりに来た。
なんでこの葉っぱに包んであるのか知ってるか、と、仕事男が聞いてきたので、枯葉になってもしつこく枝にぶら下がっている、その執拗さが買われているんだろ?と、ぼくは答えた。ぼくは中学校でそのように教わった。ところで、ぼくがサラリーマンだった頃のはなし。先輩社員に連れられてお得意さんの家におじゃましたとき、この餅が茶請けに出された。ぼくがそれを食べようとすると、隣にいた先輩社員が、キミ、葉っぱも食べなきゃ失礼になるぞ、と、小声で注意した。ぼくはそれを真に受け、葉っぱごとそれを食べた。葉っぱがどんな味だったかは思い出せない。
貧乏性
雨の土曜日
チャリンコで日本一周している某青年が沖縄から帰ってきた。
午後からずっと雨だった。