春なのに

140307_01店の中が寒いのでストーブをつけた。エアコンのスイッチを入れないのには、話せば少し長くなる理由があるのです

知らない男の匂い

家族はもう寝てしまった。ぼくもフロに入って寝ることにした。フロにはいり、髪を洗おうとイスに腰掛けると、にわかに知らない男の匂いがプンと漂い、ギョッとした。そうか、息子のヤツか。それにしても何を勘違いしているのだろう、昭和オヤジみたいな匂いの整髪料を使いやがって。今時こんな渋いのを使っているのは床屋くらいのもんだぜ。と、そこで気づいた。今朝ぼくは床屋に行ったのだ。

下を向いて歩こう

140303_11 昼過ぎ、駐車場に出て、数日前から咲きはじめたハナモモの写真を撮っていると、ちょうどやってきた数人のお客さんが、なにを撮ってるんですか、と聞いてきた。あれです、と、顔を上に向けると、お客さんも顔を上げ、おおー、と歓声をあげた。そして、上のほうに咲いていると気づかないですね、と口々に言った。よく思うのだけど、高いところを見ている人は意外と少ない。変わった雲や、おもしろい気象現象にぼくはよく気づくのだけど、不思議なくらい、だれも気づかない。昨日、川の土手を歩いていたら、ツクシが生えているよ、とヨッパライ某がいうので、下を向いてさがすのだけど、なかなか見つけられない。いつもそう。ぼくは足元をあまり見ていない。それで穴に落ちたり、変なものを踏んだりする