大掃除モード、ON
タイムスリッパー
トラ印
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usagi
最近知ったのだが、耳を自由に動かすことのできる人は思いのほか少ない。ぼくは左右の耳を別々に動かすことができる。少しだけど回転させることもできる。今日、店に来た子供に耳を動かして見せると、けっこう恐れられた。悪魔の仲間と思われたのかもしれない。野生の動物にとって耳は危険な外敵を察知したり、獲物を探知するのに重要な役割を果たしている。彼らの耳は手入れの行き届いたレーダーのように機敏に動き回る。
そこでぼくは思った。ぼくの耳が野生の動物のように動くのには何か特別なわけがあるのだろうか。獲物を探るためだろうか。いやまさか。耳に特徴のある動物と言えばウサギが思い浮かぶ。彼らは臆病なので、いつも長い耳をそばだててビクビクしながら暮らしている。人間に捕まってミートパイにされたら大変だからだ。ところで何でこんな話になったのだろう。そうだ、今日、常連のお客さんからスイカをいただいたのだ。なんというスイカですか、と聞いたところ、ラビットスイカです、とのことだった。家に持ち帰って早速食べたのですが、普通のスイカとは少し違う甘さがあって、とてもおいしいでした