ぼくらのスイッチ

141017_01 行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。2014年。そう、それは現代。世は絶えず淀みなくながれ続けてはいるが、自らも流れの一部であるゆえ特に驚くようなことは起きない141017_04 某F少年から預かった某離島みやげを某美少女Aに忘れることなく渡すことに成功したので、記念に写真を撮っておこうと思い、某美少女Aに「ちょっとそれを持ってマタンキのポーズをとってみて」といった。しかし、某美少女Aは「は?」といって、きょとんとしている。ぼくは愕然とした。一世を風靡したあの「マタンキ」を知らないのか141017_03 ぼくの中にあるいくつかのスイッチは、たとえば「マタンキ」とか「カンチョ」とかいったキーワードによってすぐさま作動する。しかし、今や地上にはそのようなスイッチを持たない新しい人類が多勢を占めるに至ったのだ。そうだ、ぼくらの時代は終わったのである。

さて、季節はめぐり、今年も某珈琲店の壁に、あの変なポスターが貼り付けられた。劇団どくんご。今回はなんとSFなんだそうです

ユーホー

昨夜のこと。ぼくは屋上に出てぼんやり星空を眺めていた。東の空には早くも冬の星座、オリオンが横たわっている。月が昇ってきた。ぼくはイスにもたれ、プレアデスとカシオペアの間あたりを眺めていた。するとそこに細長い、今まで見たこともない奇妙な物体が飛んできた。といっても、それはとても暗く、うすぼんやりしてて正体がつかめない。白っぽい縄梯子のようにも見えるし、たくさんの貨車を連結した貨物列車のようにも見える。それが星の海を音もなく南南西のほうへ飛んでいく。距離感がまったくつかめず、どれくらいの高度を飛んでいるのか分からない。長さは視野角4度くらいだったと思う。いったい、あれはなんだったのか。
部屋に戻り、頭の中で情景をもう一度プレイバックしてみた。ふとひらめいて、ネットで検索をかけてみた。検索の文字列は「渡り鳥 夜 飛ぶ」。時節柄、もしかすると渡り鳥かもしれないと思ったからだ。でも、真夜中に鳥が飛ぶだろうか。調べてみると、渡り鳥は夜も飛ぶらしい。はてさて、あれはなんだったのだろう

台風の目

141013_01ベッドから起きてカーテンを引くと窓の外は曇っていた。風がうなりを立てている。そうだ、台風が来ているのだ。パソコンをつけて天気図を見ると、ちょうど枕崎に上陸するところだった。しかしそれなのに、それから1時間もしないうちに風はおさまり、空は気前よく晴れてきた。なんだ、これならドライブに行けるじゃないか。さっそくぼくはどこに行こうか考えはじめた。海か山か。問題は食事をどこでとるかだ141013_02 ところが台風の日に開けていそうな奇特な店を思い付くよりも先に、みるみる空は暗雲で覆われ、強い北風が吹き始めた。そうか、さっきのは台風の目だったのか。ぼくはがっかりした。ドライブをあきらめ、今日はおとなしく家で過ごすことにした141013_03 コーヒーをポットに入れ、何も考えまいとしながら、熱いコーヒーを飲んだ。せっかくの休みに家なんかにいるなんて141013_04 お菓子は台湾みやげの猫クッキー141013_05 雨戸を閉め、映画を見ることにした。某F少年から借りたノアの箱舟と、いつもの映画のいつものシーン、そしてベンジャミンバトン141013_06夜は台湾みやげのお酒

月はどこへ行った

141008_02 夕方いらしたお客さんが、月が出てるよ~、と教えてくれたので、店の駐車場に出てパチリ。ちなみに手持ち。閉店後、カメラを持ってワクワクしながら屋上に上がってみると、ない。月がない。雲か火山灰に隠れてまったく見えない。がっかり

夕焼けの記憶

141004_01 夕焼け。赤い。141004_02 夕焼け。その昔、写真は白黒だった。そういえば、白黒フィルムで写真を撮っていた頃、夕焼けを撮った覚えがない。いや、撮ったはずなんだけど。でも記憶にない