いつかどこかで

160509_072008年も暮れようとしているある日、船乗りのおじさんから泥まみれの小さな根っこをもらった。ぼくはそれを陶器の鉢に水を張り、沈めた。その根っこは年々大きくなって、昨年、その一部は切り取られ、どこかの家にもらわれていった。そしてその根もまた大きくなって、いつかその一部は切り取られ、誰かにもらわれていく。そして、数百年も経ったある年の暮れ、地球のどこかでぼくによく似た男が泥まみれの小さな根っこをもらい、陶器の鉢に水を張って沈める

A LONG VACATION 4日目

160503_10A LONG VACATION最終日は家の屋上の掃除で始まった。排水溝に詰まった枯葉や火山灰などを取り除く作業がメイン。今回は火山灰が少なかったおかげで、いつもの半分くらいの時間で終了した。昼からは店に行って、明日の準備。というわけで、長くないようで本当に長くない休みはあっけなく終わってしまった

A LONG VACATION 3日目

160504_01稜線上を南へ延びる専用道路を、車は太陽に向かって走っていた160504_02久しぶりに、あの店でハンバーグを食べよう、ということで意見が一致したのだった。その店は定休日がぼくの店と同じなので、店を始めて以来、なかなか行くことができなくなった160504_05しかしその店は祝日は開いている。ハンバーグとシーフードカレーがとてもうまく、インテリアも落ち着いていて、真空管アンプと大型フロアースピーカーから流れる音楽はとても上品。30年以上通い続けている馴染みの店だ160504_07駐車場に車を止めて、しばし茫然160504_03昼食をどこでとるか考えながら、車は西に向かった。たどり着いたのはカツオの町。ここで特上かつお丼にウニを入れたのを注文。税込み1080円。とてもおいしかった160504_04カツオの町は風が強かった。見上げた空に日暈が

A LONG VACATION 2日目

160503_01朝、コーヒーを飲んでいると雨が降り出した。予報通りだ。こういう朝は風呂の掃除などをするのがいい。壁のタイルの掃除を終えたところで、ちょっと一服。リビングの雨戸を閉めて録画してあった映画を見た160503_02映画を見終わって雨戸をあけ、風呂掃除の続きをした。遅い昼食を食べていると雨が小降りになってきた160503_03あの公園ではバラが咲いているだろうな。ちょっと風が強いけど、バラの匂いでもかぎに行くことにしよう160503_04バラ園の傍らに車を止め、ドアを開けると、日常を遊離した甘い匂いがぼくを包み、まるで遠い異郷に迷い込んだような錯覚に陥った160503_05丘の上ではポピーが咲き始めている160503_06日が沈むころになって、雲が晴れ、日が差してきた160503_07バラの表情がにわかに明るくなった160503_08

160503_09

タダのうちにやっておこう

160427_01 店のパソコンをWindows10にアップグレードした。自宅で使っているパソコンは数か月前に10にしたのだけど、思った以上に快適なので、店のパソコンも無償アップグレード期間中に済ませておこうと思ったわけ160427_02 Windows10で動かない古いビジネスアプリは仮想マシンに入れたWindows2000で動かすことにした

久しぶりのWindows2000

160422_01 店で仕事用に使っているパソコンはWindows7。これにWindows XPモードをインストールして古いビジネスアプリを動かしている。このXPモードはWindows7以外では動かないので、Windows10に更新すると消えてしまう。自宅のパソコンは昨年7から10にアップグレードし、快適に動いている。というわけで、店のパソコンも無償期間内にアップグレードしておきたいと考えた。問題は古いビジネスアプリ。最新のOSに合わせて新たに買うとかなりの出費になる。そこで、Windows10で古いOSを走らせるために、VirtualBoxを導入することにした。さっそく店のパソコンにVirtualBoxをインストールし、試しにWindows2000を走らせてみた。写真左がWindows Virtual PC上のXPモード、右がVirtualBox上のWindows2000

イチゴケーキも溶ける夜

160417_01 今日は年に一度のあの日だった。夕食を食べながらプレゼントにもらったトウモロコシウイスキーをガブガブ飲んでたら、すっかりいい気分になってしまい、息子に運転させて、先日オープンした某ジャズ喫茶に出向き、マスターの選んだ曲を聴きながら、ここでも同じウイスキーを飲んだ160417_02 まだケーキを食べてなかったので、9時を少し回ったところで帰路についた。気のせいだと思うのだけど、ずいぶんローソクが増えたような気がした。一息で消せるか心配だったが、フォースを信じるんだ、とかブツブツいいながら、なんとか消すことができた160417_03 外に出て空を見上げたら月が暈をかぶっていた