夜空のスクリーン

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映画館で見る映画、テレビで見る映画。やっぱり違うんだよな。そして最近気になるのが、フィルム映写機とプロジェクターの違い。ぼくの映画館のイメージはフィルムのまま止まっているみたい

電話の向こうはどんな顔

電話は好きじゃないので、ほとんどかけない。できたらメールで済ます。でも、メールが使えないところには電話をかけるしかない。ある会社に電話をすると、若い女の子が出る。一度も会ったことはないのだけど、ラブリーな声で親しげに話しかけてくる。きっと、目のきらきらしたかわいい女の子なんだろうな、と想像してしまう。サラリーマンだったころ、ある会社に出向していた時期があった。そこで館内放送を担当していた女の子は、透き通った天使のような声で館内アナウンスをしていた。彼女を知らない人は、それを聞いてルパン三世に出てきたクラリスみたいな女の子を思い浮かべたに違いない。たしかに魅力的なルックスの女の子だったが、彼女はぼくに会うたび、口癖のようにこう言った。いい男がいたら紹介しろよな

夜のガスパール

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なんだ君か、びっくりするじゃないか
呼んだでしょ
いや、呼んでない
なにしてるの
なにも。ちょっと考え事をしてた
いいわね。あなたはいつも楽しそう
そんなことないさ
そうかしら
呼んでないのなら帰るわ。おやすみなさい
おやすみ

夜更けのミュウ

深夜、星空を眺めようと屋上に出たら、近くで子猫の鳴き声がする。周囲を探すが猫の姿はない。第一、こんな高いところに猫がいるわけがない。奇妙だな、と思いつつ、テーブルに向かって歩きはじめたら、また鳴き声が。すぐ近くだ。ぼくの後をついてくる。ぼくはぞっとしてサンダルを履いたまま屋内に駆け込んだ。すると猫も追ってきて、足元でミュウ、と鳴いた。鳴いていたのは新しいサンダルだった

静かなる細き声

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雨が上がったので、カメラをぶら下げて散歩に出た。考える材料がたまってくると、いつもなら車を走らせながら考えをまとめるのだけど、今日はどこまでも歩きたい気分だった

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こういう形に目が留まるのは昨夜見た映画のせいかもしれない。そういえば、その映画のエンドロールに使われていた音楽?は秀逸だった。ぼくはそこにこそ、エリアが耳にした「静かなる細き声」を聞いた気がした

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足が痛くなったので帰路に就いた。半日歩いたが、やはり考えはまとまらなかった

浅き夢

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朝聞レ道、夕死可矣。

今朝分かった。問い続け、求め続けること。

ぼくの疑問はやっと透明化した。うふ